高気密高断熱住宅とは?

高気密高断熱住宅とは?

 日本古来の建築様式では隙間があることはあたりまえでした。
これにより住宅はいつも新鮮な空気を取り込むことが出来て、使用される木材も空気に接する部分が多くなる為、必然的に耐久性も維持することが出来ました。

中に住む人間もそれを当然のこととして、冬は囲炉裏などの直接暖房によって暖をとったり、夏は戸や窓を開けて外気を取り込み涼をとっていました。
 これは日本の文化として非常に良い部分でもあるのですが、生活が豊かになるにつれてエアコンやストーブなどの石油エネルギーを使用する機器により快適さを求め、
地球資源の枯渇・環境の悪化(地球温暖化)の原因のひとつになりました。

 これらの状況に対処する為に欧米(特にカナダ)では国が率先して省エネルギーを図れる住宅を推奨しプロジェクト化(R -2000 住宅等)しています。

 日本でも「新省エネルギー基準」「次世代省エネルギー基準」という基準をつくり、
これらの基準にのっとった住宅を建てる人に住宅融公庫の割増融資を行うなどの援助を行っています。

 そもそも昨今の「気密・断熱ブーム」は我々の生活を快適にすることを目的としているのではなく、住宅によって使用されるエネルギーを減らし限りある地球資源を有効に使い、地球環境の悪化を防ぐ為なのです。

 すなわち自らの生活を快適化することはもとより、建築主が省エネルギー化を計れる住宅を建てることが必然的に地球環境の保全に必要になっていると言えます。
■高気密高断熱の工法

実際に従来の気密・断熱住宅はどのようにして建てられているのでしょう?
あまりにもその種の工法が多いので、一般的な三種類の方法を下記にご説明します。


@気密シートを使用した方法
皆さんもご存知の通り壁・天井にはグラスウールなどの繊維系断熱材が入っています。
しかしそのままだと室内の空気と室外の空気が行き来して気密をとることが出来ません。
そのために、壁仕上材(石膏ボード)の下にポリエチレンシートなどのシートを全面に貼って隙間をなくしています。
シートは「面」での気密を取るのには適していますが、シートの継ぎ目や、配線・配管廻りなどは気密テープ等を使用して補っています。

A硬質ウレタン断熱材を使用した方法
現場吹きつけタイプのウレタン断熱材を用いて気密・断熱をとる工法です。
@とは違い連続した気密層を断熱材といっしょに作ることができるので、配線・配管廻りの気密が容易に取れます。
しかし硬化まで20 分から3 0 分かかるため、液だれを起こしてしまい、屋根面への吹きつけは出来ません。

B外断熱工法
建物をすっぽり板状断熱材で包んでしまうという工法です。今までは、
建物の柱と柱の間の空間に断熱材を充填すると言う工法が一般的でした。
外から板状断熱材で家を包むことによって、充填断熱材では補いきれなかった柱部分など(木材熱橋)を覆うことが出来ます。
気密は板状断熱材の突合せ部分に気密テープを張ることにより隙間をなくしています。

しかしながら、これらの工法には共通の弱点があります。それは、
○同一の素材で連続した気密・断熱層を作ることが出来ない点。
 シートと板状断熱材では連続した気密層を作ることは不可能です。前述の通り、
 気密テープなどで継ぎ目の隙間をなくすことが必要になります。
○経年変化を起こす点。
 シート・板状断熱材・硬質ウレタン断熱材は、いずれも経年変化を起こします。
 つまり住宅の初期性能(気密性・断熱性)を築5 年後・1 0 年後に維持できるかどうか疑問になります。
○建物の歪みに追随できない点。
 シート・板状断熱材・硬質ウレタン断熱材はいずれも地震や台風などの建物の歪みに追随出来ません。
 極端な場合は、裂けたり・ひび割れたり・剥離してしまうことがあります。

これらの工法は、様々な素材を使用して気密・断熱を取っていますが、
前述の通り素材の違うものは当然それぞれの経年変化の度合いも異なり、
仮に全く歪を発生させない家だったとしても、それぞれの素材の一つでも経年変化を起こせば
住宅の初期性能(気密性・断熱性)を維持することは難しくなります 。


これらの問題点を解消した夢のような気密・断熱システム
それが弊社の主力商品であるアイシネン気密断熱システムなのです。


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